シュピッツァ

蹴球生活 football life の実験的ブログです。 多分、内容はかぶります。

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先日、行われたチャンピオンズリーグ、マドリー VS リヨン戦。
満身創痍なマドリーのピボーテを務めたのは、パブロ・ガルシアとセルヒオ・ラモスだった。

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おそらく、兄貴(パブロ・ガルシア)の相方にラモスを置いたのは、先々週に行われたサラゴサ戦でのラモスのピボーテの評価が一般に高かったことによると思われる。
しかし私は、彼がピボーテとして評価を上げていることについては、やや疑問を持つ。

まず第一に、彼はお世辞にもパスセンスがあるとはいえないからだ。
守備はそこそここなすものの、その後のパス出しが良くない。
ピボーテの役割は、ボールを奪ったところを基点として、攻撃のリズムを作るところにあると思われるが、彼の場合は判断が遅く、パスの精度も低いため、攻撃が遅くなったり、相手に奪われてしまうことが多いのだ。

サッカーとは、皆が調和することにより音楽をつむぎだすようなものだ。
それなのに、ラモスはその大事な1音目を叩くことが出来ないのだ。
1音目が上手く出なければ、後の皆も音を外す。
音楽はつむぎ出せない。
それを表すかのように、彼がピボーテに入ると、チーム全体が「鈍足」に見えてしまうのだ。

ラモスのピボーテとしての働きを評価する向きとしては、彼の持つ、攻撃参加のダイナミズムを称える声が多いようだ。
しかし、これに関しても、私は異議を唱えたい。
確かにスピード感溢れるその攻め上がりは、ある意味スペクタクルを予感させないともいえない。
しかし、攻め上がりのスピードの割には、守備の戻りが遅く、最終ラインや、相方である兄貴に負担をかけてしまうことが多いように見えるのだ。

さらに、守備に関しても、当たりが強く、相手を飛ばしてしまうことが多いため、カードをもらいやすい。
個人的に、ピボーテの守備は、兄貴のように相手を傷つけず、ボールだけを奪うスタイルが理想であり、その方が攻守の切り替えがスムーズに行くと思っている。
そのため、ラモスのようにセンターバック仕込の体当たり守備は、ピボーテに適さないように見えるのだ。
ラモスが相手を潰すことにより、こちらの良い流れをも寸断する恐れがある。
それこそが、マドリーが長年悩まされてきた攻守の切り替えの遅さを、助長しかねないと思われるからだ。

これらを総合すると、彼に一番適しているポジションは、右サイドバックであるように思われる。
これはうがった見方かもしれないが、おそらくミスターは、高いお金で買ったこの若き才能を、複数のポジションをこなせるユーティリティ・プレーヤーとして、金額に見合った選手であることをアピールしたいため、いろいろなポジションに置いているのかも知れない。
しかし、純粋にサッカーを楽しみにきたこの若者にとっては、そのようなサッカー外の事情で、自らの特色を消されてしまうのは、全く持って迷惑な話であろう。

今後、ラモスがもっとも輝けるポジションで活躍できることを願うばかりである。
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予想通り、こちらの3つ目のブログは、1月も更新が滞ってました…。
すいません…。
表ブログの蹴球生活 football lifeの過去ログを追加する形では更新していたのですが、シュピッツァのオリジナル記事は書いていませんでしたね。
もともとシュピッツァは、表ブログのFC2分家のような感じで過去ログを掲載することと、表では書けない辛口な本音を書くことを目的として作ったのですが、最近、我らがマドリーはなんとか復調してきていて、今のところあんまり文句を言う必要もなく、諸事情により最近サッカーをあまり観られないので、オリジナル記事を書くネタがないのですよね。
しかし、今回は何とか苦し紛れにひねり出してみました。

どうでもいい話で恐縮なんですが、ブロガーの皆様は、ブログタイトルを決める際に、何を思って付けられたのでしょうかね。
私の場合は、何にも考えずに漢字4文字にしたいと思って、「蹴球生活」とつけてしまったのですよね。
しかし、それだけだと、なんとなく間抜けに見えたので、後ろに英語を付け加えたわけですが、今では、なんでこんなにセンスのないタイトルをつけたのだろうかと、後悔しています…。

というか、ブログをはじめて3ヶ月くらいたった頃には、タイトルを変えたいと思っていたのですが、その頃すでにリンクしていただいていた方がたくさんいらしたので、その方々に訂正してもらうのが悪いと思ったので変更せず、今に至っているわけです。
やはり、ブログタイトルって重要ですよ。
時間がたつと変えにくくなりますからね。
何気に、裏ブログであるサンポマイスターというタイトルも失敗だったなぁと思っています。

なので、こちらの裏の裏ブログのタイトルが一番気に入っています。
シュピッツァ(Spitzer)とはドイツ語で鉛筆削りの意味。
Spitzerの語源であるspitzenは「尖る」という意味で、Spitzerは尖らせるもの→鉛筆削りとなったようです。
つまり、シュピッツァとは、「尖った記事を書くぜ!」という、私の意気込みを表したタイトルなんですよね。
しかし今では、すっかり書き込んだ鉛筆のように先端が丸くなってきてしまいました…。

またサッカーを観るようになったり、マドリが不調になったらシュピッツァな記事を書くかもしれません。

代表とみ


しかし、それまでは内容も更新頻度もゆるーい感じですが、たまーに覗きに来ていただけるとありがたいです。
チームを作るときには、大概戦術をベースにするか、選手をベースにするかのいずれかに分かれると思われる。

その昔、94年W杯に臨んだアズーリ(イタリア代表)には、2人のバッジオがいた。
ロベルト・バッジオ(MF)とディノ・バッジオ(MF)だ。

あまりにも偉大すぎるロビーの影で、ディノは「もう一人のバッジオ」と呼ばれ続けていた。
しかし、当時のアズーリは、ロビーのファンタジーよりもディノの献身さにより支えられていた。
美しくピッチを舞うロビーよりも、運動量が豊富で敵を追い回すディノの方が重宝されているように思えた。

当時の監督はアリゴ・サッキ(現マドリーテクニカルディレクター)。
ゾーンプレスの生みの親だった。
当時のアズーリは戦術ありきのチームであり、選手はボールと戯れる自由を奪われていたのだ。
それはロビーも例外ではなく、ロビーはスタメンから外されることもあった。
ロビーは後に、サッキのサッカーについて「ストレスのたまるサッカー」と表現していた。

決勝でアズーリと対戦したセレソンは、10番不在のチームと言われていた。

ロマーリオ以外は比較的堅実な前線を擁したセレソンは、キャプテン、ドゥンガ(MF)の持つ強烈なリーダーシップと戦術センスにより、チームを統率することを試みた。
セレソンもまた、戦術をベースにすることを選んだのだ。

今でこそ使いきれないほどのタレントを抱え、選手をベースにチームを作っているが、セレソンにも、こんな時代はあった。

結果、セレソンは、PK戦の末にW杯をもぎ取った。

アズーリ最後のキッカー、ロビーは、ボールを高く打ち上げてしまい、ゴールに背を向けてうつむいた。

もしもアズーリがロビーに自由を与え、1点でもとっていたら・・。
逆の結果となっていたかもしれない。
当時のイタリア国民の誰もがそう思っていた。

当時のアズーリは、ロビー以外にも攻撃陣に優秀なタレントが揃っていたからだ。
今だから言えるのかもしれないが、あの時のアズーリは、選手をベースにチームを作るべきだったのかもしれない。
サッキは、セリエで手応えを得たゾーンプレスを、信頼しすぎたのだろうと思われた。

日本におけるゾーンプレスの第一人者といえば、加茂周氏だ。
加茂氏は、Jリーグの前身である日本リーグ時代に日産(現横浜F.マリノス)の黄金時代を築き、その後、日本代表を率いて98年W杯予選を戦ったが、志半ばにして更迭された。

彼がうまく行かなかった原因はあまり思い出せない。
しかし、あの頃は前園(FW、今年?引退)や城(FW・横浜FC)、中田英寿などのタレントが育ち始めた頃で、今まで扱った事のないタイプの選手を前に、加茂氏はチームをどう作れば良いのか混乱してしまったのではないかと思った。
今では考えられないが、それが当時の日本サッカーの現実だった。

組織を作るのもままならないのに、その上個人を生かすなど、神の所業に等しかった。
日本サッカーの急速な発展に、首脳陣はついて行くのがやっとだったのだ。

これらは全て、サッカーが純粋にスポーツだった時代の話である。
今ではサッカーを取り巻く環境は劇的に変わり、チームのベース作りに選手と戦術の他にもう一つ、マーケティングという要素も加わっているようだ。
しかし、マーケティングは、サッカー外の事情であり選手としての能力と比例するわけではないため、マーケティング主導のチームはいずれ破滅へと向かうだろう。

サッカーにマーケティングを持ち込むことが全て悪いとは言わない。
だが、サッカーはスポーツであるという、しごく当たり前のことを前提に、バランスをとることが必要であろう。

この記事は、蹴球生活 football lifeと同じものです。
ライブドアマルカに、フィーゴが今のマドリーについて語った記事が掲載されていました。

フィーゴは今のマドリーの状況を好ましく思っていないことや、ルシェンブルゴ監督との確執についても、関係が悪化したことをはっきりと語っていました。
今までフィーゴが、これほどまでに心のうちを吐露したことはなかったのではないかと思いました。

いつも冷静で理知的なフィーゴが、リスクを犯して個々まで話すのは、おそらくマドリーが、それだけ危機的状況にあることを示唆しているように思えます。
特に、マドリーがスポーツではなく、マーケティングに重きを置いていることには、はっきりと苦言を呈していました。
そして、それを「中国や日本での需要も減るだろう」という言葉で表していたことに、はっとさせられました。
気持ち悪いくらい勝手な妄想ですが、フィーゴは我々のように、純粋にサッカーを楽しみたい日本のファンの心を代弁してくれたのではないかと思ったのですよね。

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今夏に日本に来たときも、フィーゴがアップで姿を見せただけで、ピッチにいる選手よりも歓声が上がっていましたし、実際フィーゴだけはワールドクラスのプレーをみせてくれました。
あんな不甲斐ない試合でも、フィーゴのおかげで見に来てよかったと思えました。
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以前、jumpinさんの記事にあったインタビューでは、日本のファンの反応を感じてくれているような印象を受けました。
今回もまた、そのようにファンの心を理解してくれているところが伺えて、ますますフィーゴが好きになりました。

フィーゴは、マドリーで重要な役割を果たしていたのは確かです。
うがった見方かもしれませんが、彼が今のマドリーの商業主義の犠牲になったように思えてなりません。
フィーゴのありもしない「衰え」を口実に、右サイドは選手層がどんどん薄くされていったように見えました。
実際、それはあだとなり、マドリーはフィーゴの果たしていた役割の重大さを身に染みて感じているのでしょう。
必要以上にきらびやかな前線は単なる飾りと化し、チームは試合後とに苦しみを増しているように見えます。

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不遇な扱いをしたマドリーに対し、今なお愛情を持って苦言を呈したフィーゴ。
マドリー経営陣は、今こそフィーゴの言葉に耳を傾けて欲しいです。
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今朝のオリンピアコス戦。
マドリーは貴重な勝ち点3をもぎ取りました。
それはそれで良いのですが、試合は凡戦で、あれだけのメンツを揃えたのにそれですかい!?という感じでした。

ロングパスを多用した単調な展開。
中盤は使われる事無く、消極的な横パス、もしくは気の抜けたロングボールが飛びかっていました。
ボールは、地上よりも空を飛んでいる時間が長かったのではないかと思うほどでした。

あれが洗練されれば、イングランドスタイルになるのでしょうが、それでマドリーが強くなったとしても、私は満足しないような気がします。

それに、をわざわざ犠牲を払ってまであれだけのタレント並べたのは、そんなことをやるためではないはず。
彼らのイマジネーションを活かした、スペクタクルなサッカーをやるはずじゃないのかな。

だいたい、チームの中で一番トラップが不得手で、判断の遅いベッカムに、攻撃の組み立てをやらせること自体違うような気がする。
ただでさえ、鈍足で動かない人たちの集まりなのに、司令が出るのも遅かったら、カメにも抜かれそうだよね。
ベッカム中心のチームについては、是非よりも好みだと思うけど、私は好きではないですね。

私が見たいのは、中盤でパスをつなぎ、狭いスペースにパスを通してゴールを狙うスタイルだ。
相手の虚を突くそのサッカーに必要なのは、早い判断と広い視野。

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ロビーニョも、パティスタも、それがあるからマドリーに来たのではないのかな。
早く彼らが活きるサッカーが見たいなぁ。

勝てば官軍というけれど、私は、マドリーはマドリディスタが見たいものを見せるべきで、勝てばなんでもいいというわけではないと思う。
勝手な論理だけど、クラブはファンあってこそなのだから、ファンは自分の見たいものを求めても、良いのではないかな。

この流れが断ち切れることを祈るばかりですね。
これは、蹴球生活 football lifeの実験的ブログで、単にFC2ブログがどんなものかを試してみたいがために作ったものです(アホですね…)。
ちなみに本家では、レアル・マドリッド、フランス代表を中心にニュースやコラム、試合観戦記などをつづっています。

こちらは主に、本家の記事を掲載することになるかと思いますが、それではオリジナリティがないので、たまには本家では書きにくいサッカーネタをこちらに書いていこうかと思います。

極私的な事情で恐縮ですが、これから忙しくなるって言うのに、何してんダヨ!って自分に突っ込みを入れたくなりますが、とりあえずやってみようと思います。
もしかするとこちらのブログは、短いお付き合いになるかもしれませんがよろしくお願いします。

とりあえず今日は、本日行われるマドリーのチャンピオンズリーグの試合のお話を。


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今日はパブロ・ガルシア(左写真、右・MF・ウルグアイ代表)とグティ(MF・スペイン代表)のドプレピボーテ(ダブルボランチ)で行くようですね。
これは、中盤で短いパスを繋いで攻撃を作る、スペインスタイルに最適な組み合わせです。
ボール回収役のパブロ・ガルシアに、パス出しのグティ。
攻撃と守備を分担し、特化することにより、それぞれの持ち味を最大限に引き出します。

先日のアラベス戦は、ガルシアにバティスタ(MF・ブラジル代表)という、前に飛び出す攻撃型の選手との組み合わせでしたが、今回は中盤で優雅に攻撃を組み立てるスタイルが見られそうです。
本音を言えば、グティは左サイド(前から2列目)に出して、ガルシア-グラベセン(MF・デンマーク代表)の組み合わせにしてもらいたいところですが、ルシェンブルゴ監督はグティ-ガルシアがお気に入りのようなので、渋々見守ろうと思います。

とりあえず、今夜は必勝ですね。
先日、フィーゴがマドリーを去ったことにより、マドリーの「10番」は空席になった。
次に10番を付けるのは、誰になるのか、今のところ決まっていないが、どうやら新加入のロビーニョが付けることになるという見方が有力のようである。

背番号の持つ意味として、一番有名なのは、この10番であろう。
10番は、そのチームの顔とも言うべき選手がつけることが多い。
これは、サッカーの神様、ペレがつけていたのが10番だったことに由来するそうだ。
そのため、10番はチームを代表する選手、つまり、テクニックやアイデアに優れた選手が付けていることが多い。
しかし、10番以外にもファンタジーを見せてくれる選手が付けていることの多い番号があった。
それは21番だ。

今年の1月に、セレッソ大阪からマジョルカへ移籍した大久保(FW・U-23日本代表)は、21番を付けることを希望していたそうだ。理由は、アイマール(MF・アルゼンチン代表、バレンシア)、ユベントス時代のジダンが付けていた番号だからなのだそうだ。
この2人は、言わずと知れたテクニシャンであり、変幻自在なパスワークでチームを導くタイプの選手である。

テクニシャンと言って、忘れてはならないのが、バレロン(MF・スペイン代表、デポルティボ・ラコルーニャ)だ。
彼の包み込むようなボールタッチは、リーガNo.1とも言われている。
そのバレロンもまた、21番を付けている。

イタリアに目を移すと、やはりテクニックに優れた選手が21番をつけていた。
AC.ミランのピルロ(MF・イタリア代表)である。

ピルロは、今でこそレジスタ(中盤の底でボールをさばき、攻撃を組み立てる)タイプのピボーテであるが、もともとはトップ下の選手である。

優れたパスセンスで敵を欺き、ファンを魅了する。
また、彼のフリーキックは、ゴール欠乏症に陥っているアズーリにとっては、貴重な得点源でもある。

他にもイタリアには、攻撃の選手ではないが、やはりテクニックに優れた21番いる。
ユベントスのテュラム(DF・フランス代表)である。

ジダンをして世界最高のDFと言わしめ、パルマ時代からの同僚カンナバーロ(DF・イタリア代表)は、あまりの巧さに、どこの星から来たのだと尋ねたほどだったのだという。

このテュラムは、昨日、フランス代表に復帰することを正式に発表した。
そして、今のフランス代表におけるゲームメイカー候補として名高いカメル・メリエム(MF・ASモナコ)も、クラブでの背番号は21番なのである。
ただ、彼の場合、先日のオセール戦においては思うようにゲームが作れず、クロスボール等のキックの精度も欠いていた。
おそらく加入したばかりで、周りとの連携が上手く行かないのだろうと思われた。
これからに期待したい21番である。

マドリーに注目すると、かつての21番、ソラーリ(MF・アルゼンチン代表、インテル・ミラノ)も、テクニックに優れた選手である。
そのエレガントなプレースタイルは、あのフランチェスコリ(MF・元ウルグアイ代表)も称賛をおくったほどである。
同様に、フランチェスコリから讃えられたディオゴ(DF・ウルグアイ代表)は、今季からマドリーの21番を背負う。

ここまで揃うと、21番には、何かしらテクニシャンを惹き付ける秘密があるのではないかという錯覚に陥りそうになる。
もしかすると21番が、近い将来10番にも引けをとらないほどのエースナンバーと言われる日が来るかもしれない。
そして、それが現実となるかは、ここに挙げた21番の芸術家たちの活躍にかかっているのであろう。
日を追うごとに噂が現実となりつつある、今年の夏の欧州サッカー移籍市場。
ビエラ(MF・フランス代表、アーセナル→ユベントス)やビエリ(FW・イタリア代表、インテル・ミラノ→AC.ミラン)などのビッグネームや、ジラルディーノ(FW・イタリア代表、パルマ→AC.ミラン)などの注目の若手の移籍が市場の話題を席巻している。

このようなイタリアのクラブの動きが活発なのに対し、スペインのクラブは、少々おとなしい印象を受ける。
そんな中で、今現在までの動きで注目すべきは、それまで移籍の噂が絶えなかったスペインの期待の若手、デル・オルノ(DF・スペイン代表)の移籍であろう。

デル・オルノは、アスレティック・ビルバオからイングランドのチェルシーへの移籍を果たした。
チェルシー以外にも様々なビッグクラブが触手を伸ばした逸材である。
そして、地方の中堅クラブであるアスレティック・ビルバオが、デル・オルノのような素晴らしい才能を見いだし、育てることに成功したのは、その独自の選手育成システムにある。

アスレティック・ビルバオは、バスク地方のクラブである。
バスク地方とは、スペイン北東部からフランスにまたがる地域を指し、そこに居住するバスク人は、独自の言語と文化を持つ誇り高き民族である。
フランス・スペイン双方の中央政府から独自の文化を継承することを禁じられる等の弾圧に耐えた歴史的経緯から、現在も両国からの分離独立運動が盛んなのだという。

アスレティック・ビルバオは、そんなバスクを象徴するかのごとく、外国人はもちろん、スペイン人であっても祖父母の代からバスク地方に居住している者以外の入団を認めないという、徹底した純血主義をとっている。
そんなビルバオは、「孤高のライオン」と呼ばれている。
同じく、バスク地方のクラブであるレアル・ソシエダ(純血主義はとっていない)がエレガントで美しいサッカーをするのに対し、ビルバオは、ライオンの名にふさわしく獰猛で果敢な攻撃サッカーを展開する。

他国や他の地域からの選手を受け入れずに、強さを保つため、ビルバオは、高度に発達したスカウト網を持ち、地域密着型の選手の育成を行なっている。

ビルバオのカンテラ(下部組織)のスカウトは、常にバスク地方の10歳以上の子供に目を配り、そのためには地域の学校などからも協力を得ているのだという。
スカウトの監視地域は細分化されたゾーンに分かれているため、その地域のほとんどの子供をカバーしうるのだそうだ。この、細分化された地域は、ビルバオの練習場のあるレサマにちなんで「ミニレサマ」と呼ばれている

そして、スカウトの目に留まった子供は、学校の協力を得て、レサマに連れてこられ、週1回の練習に参加する。
やがて、集められた100人ほどの子供たちのうち20人ほどが最終的にアルビンB(10歳クラス)として翌シーズンを戦うことになる。

しかし、こうして集められたサッカーエリートは、決してサッカー漬けの生活を送るわけではない。
彼らは、第一に学校での勉強や、他者を尊重し、敬うという礼儀作法などを教わることが優先され、サッカーの練習は、そのような普通教育の時間が終わった後に行なわれる。
そのような教育方針は、バスク地方の伝統として代々受け継がれてきたものだそうだ。そのため、バスクには、聡明で礼儀正しい若者が多いのだそうだ。

選手が勉強するための学費は、すべてクラブが負担し、学校の先生がつきっきりの中で選手は勉学に励む。
なぜなら、ビルバオは、技術面のみならず、人間的にも優れた選手を育成することを目指しているからなのだそうだ。
それは、ビルバオがクラブでの活躍にとどまらず、世界で活躍できる選手を輩出することを目標に、バスクを代表するのにふさわしい人格を持った、偉大な選手を育てることを目指していることを意味する。

近年、下部組織の選手が、外部から獲得した選手に凌駕され、活躍の機会を失っているクラブが後をたたない。
それは、サッカーがビジネスと結託し、結果主義に傾いていることが一因と思われる。
しかし、そのようなクラブ経営に多くの疑問が投げ掛けられている今こそ、地元の英雄を育てるためのビルバオの育成システムに注目すべきであろう。
昨シーズンのチャンピオンズリーグを制したリバプール。
しかし、国内リーグでは5位と低迷。チャンピオンズリーグ出場権を逃し、ディフェンディングチャンピオンとして、特別に予備戦の出場が認められたほどだった。

昨シーズンのリバプールのチャンピオンズリーグにおける快進撃の立役者は、キャプテンのジェラード(MF・イングランド代表)であると言われている。
しかし、タイトルに飢えていたこの若きタレントは、シーズンを通じてビッグクラブへの移籍について噂されていた。
そんなジェラードを鼓舞し、彼のモチベーション高めてその才能を引き出したのが、シャビ・アロンソなのだという。

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シャビ・アロンソ・オラーノは、スペイン出身、1981年11月25日生まれの23歳。リバプール所属で、ポジションは守備的MF。

シャビ・アロンソは、中盤でパスをさばき、攻撃を組み立てるレジスタ(イタリア語で「演出者」の意)タイプの守備的MFである。
長短のパスを使い分け、自らも果敢に前線へと攻め上がる、視野の広さを感じさせる選手である。

シャビ・アロンソの父親、ミゲル・アンヘル・“ペリコ”・アロンソは、レアル・ソシエダそしてバルセロナ等に所属。
クラブおよび代表で活躍した偉大な選手である。
父と同じく、サン・セバスチャンの誇り高きクラブ、レアル・ソシエダでプロとしてのキャリアをスタートさせたシャビ・アロンソは、クラブが不振を極める中でも、光るプレーを見せ続けた。
そして、その才能に目を付けたリバプールに引き抜かれたのが、今からおよそ1年前の事である。

バスク地方は教育熱心な土地柄らしく、バスクの若者はみな、礼節をわきまえ、教育が行き届いているのだという。
もちろん、シャビ・アロンソも例外ではなく、普段の彼は、礼儀正しく聡明なのだそうだ。
ソシエダ時代にはきちんと大学で学業を修め、イングランドに渡った今も、英語で会見をこなしている。
一説によると、彼が早くからその才能に注目が集められていたにもかかわらず、ソシエダを出たのが昨年になったのは、サン・セバスチャンの大学を卒業するためだったとも言われている。
そのような彼の知性は、プレーにも現出している。

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ボールを受け、パスを出す。
その一連の動作は早くて正確だ。
それはあたかも、会見やインタビューにおける彼の受け答えと重なる。

記者やインタビュアーからの質問を受けると、即座にその内容と意図を把握し、誠実で的確な答えを出す。

しかし、その意外性のあるプレーと同様に、その言葉にはきちんと意志が込められており、凡庸に終わることはない。

以前は、線の細さからくるコンタクトプレーの弱さやスタミナ不足が指摘されていた。
しかし、イングランドに渡ってからは、フィジカルに強いプレミアリーグに順応し、体を入れた逞しいプレッシングや、スペースに飛び込む積極的なポジショニングも披露している。

イングランドに渡ったシャビ・アロンソは、優雅な司令塔であるレジスタから、稀少品種である万能型守備的MFに変貌を遂げたのだ。

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クラブではキーマンとなりつつある彼も、代表では未だ控えに甘んじている。
年令も近く、スタイルも似たもう1人の「シャビ」・・シャビ・エルナンデス(MF・スペイン代表、バルセロナ)にポジションを埋められているからだ。

昨季のスペインリーグ優勝の立役者の1人であるシャビ・エルナンデスからポジションを奪うのは、至難の業であろう。
しかし、初めての海外移籍で変貌を遂げ、チームやファンからの信頼を得たシャビ・アロンソなら、不可能ではないはずだ。

来年のW杯のピッチに、シャビ・アロンソの姿が見られることを期待している。
今日はコンフェデレーションズ・カップ、予選グループ B 日本VSブラジル戦が行なわれる。

スター揃いのブラジルにあって、今、最も注目を集めているであろう選手の1人が、ロビーニョ(左写真、右側。左側はヂエゴ(MF・ブラジル代表、FCポルト))。

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ロブソン・ジ・ソウザ、愛称ロビーニョは、ブラジル、サンパウロ出身。1984年1月25日生まれの現在21歳。サントス所属で、ポジションはFW。


変幻自在なドリブルで相手の守備を崩す、ドリブラーだと言われている。
卓越したテクニックでボールをキープし、するすると前線に駆け上がる様は、どことなくアンリ(FW・フランス代表、アーセナル)に似ている。

ロビーニョは身長172cm、体重60kgと、体格に恵まれていない。
しかしそのようなハンデを負いながらも、屈強なDFと対峙する術を身につけている。

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柔らかいボールタッチとしなやかな動き。
これがロビーニョの武器である。

ポストプレーで相手DFと体を寄せ合い対決することが難しいロビーニョは、体格に代わり与えられた、テクニックとしなやかな動きで相手の守備を切り崩す。

柔らかなボールタッチは、片時もボールを離さず、しなやかな動きは体でボールをかばわずとも相手の守備をすり抜けられる。
そのボールの扱いに感動した神様ペレは、涙を流したという。

しかし、ロビーニョの代名詞となりつつあるドリブルも、本人にとってはゴールを決めるための手段に過ぎないのだという。
ロビーニョはゴールに飢えているのだ。

ロビーニョの憧れの人は、ロナウド。
ロビーニョはロナウドの功績に敬意を表して、彼を「社長」と呼んでいるのだそうだ。
しかしセレソン(ブラジル代表)でのロビーニョは、まるで子犬のように「社長」と戯れている。
憧れの人とフランクに付き合いながらも、常に学ぶことに貪欲だ。

やんちゃでいたずら好きなロビーニョが、偉大な先輩達にちょっかいを出すあどけない様子は、ゴール前での神出鬼没なプレーで、相手DFを惑わす姿とダブる。

しかし、そんな年相応のあどけなさとは対照的に、ロビーニョはプロとしての自覚を持った一人前の社会人でもある。

次の日の練習に響かぬ様、夜遊びはしないし、食べるのにも困るほどの苦しい生活の中で、昼夜を問わず働き、支えてくれた両親への感謝も忘れない。
自らが、若くして少年少女に夢を与える存在であることを理解し、きちんと自己管理の出来る大人なのである。

現在おこなわれているコンフェデレーションズ・カップでは、レギュラーを獲得しているロビーニョも、休暇中のロナウドが戻れば、また厳しいポジション争いを行なわなければならない立場にある。

しかし、近い将来、必ずやセレソンを彩るスター選手の1人となるはずだ。

その手始めとして、本日行なわれる試合において、どのようなプレーを見せてくれるか、注目である
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