シュピッツァ

蹴球生活 football life の実験的ブログです。 多分、内容はかぶります。

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先日、行われたチャンピオンズリーグ、マドリー VS リヨン戦。
満身創痍なマドリーのピボーテを務めたのは、パブロ・ガルシアとセルヒオ・ラモスだった。

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おそらく、兄貴(パブロ・ガルシア)の相方にラモスを置いたのは、先々週に行われたサラゴサ戦でのラモスのピボーテの評価が一般に高かったことによると思われる。
しかし私は、彼がピボーテとして評価を上げていることについては、やや疑問を持つ。

まず第一に、彼はお世辞にもパスセンスがあるとはいえないからだ。
守備はそこそここなすものの、その後のパス出しが良くない。
ピボーテの役割は、ボールを奪ったところを基点として、攻撃のリズムを作るところにあると思われるが、彼の場合は判断が遅く、パスの精度も低いため、攻撃が遅くなったり、相手に奪われてしまうことが多いのだ。

サッカーとは、皆が調和することにより音楽をつむぎだすようなものだ。
それなのに、ラモスはその大事な1音目を叩くことが出来ないのだ。
1音目が上手く出なければ、後の皆も音を外す。
音楽はつむぎ出せない。
それを表すかのように、彼がピボーテに入ると、チーム全体が「鈍足」に見えてしまうのだ。

ラモスのピボーテとしての働きを評価する向きとしては、彼の持つ、攻撃参加のダイナミズムを称える声が多いようだ。
しかし、これに関しても、私は異議を唱えたい。
確かにスピード感溢れるその攻め上がりは、ある意味スペクタクルを予感させないともいえない。
しかし、攻め上がりのスピードの割には、守備の戻りが遅く、最終ラインや、相方である兄貴に負担をかけてしまうことが多いように見えるのだ。

さらに、守備に関しても、当たりが強く、相手を飛ばしてしまうことが多いため、カードをもらいやすい。
個人的に、ピボーテの守備は、兄貴のように相手を傷つけず、ボールだけを奪うスタイルが理想であり、その方が攻守の切り替えがスムーズに行くと思っている。
そのため、ラモスのようにセンターバック仕込の体当たり守備は、ピボーテに適さないように見えるのだ。
ラモスが相手を潰すことにより、こちらの良い流れをも寸断する恐れがある。
それこそが、マドリーが長年悩まされてきた攻守の切り替えの遅さを、助長しかねないと思われるからだ。

これらを総合すると、彼に一番適しているポジションは、右サイドバックであるように思われる。
これはうがった見方かもしれないが、おそらくミスターは、高いお金で買ったこの若き才能を、複数のポジションをこなせるユーティリティ・プレーヤーとして、金額に見合った選手であることをアピールしたいため、いろいろなポジションに置いているのかも知れない。
しかし、純粋にサッカーを楽しみにきたこの若者にとっては、そのようなサッカー外の事情で、自らの特色を消されてしまうのは、全く持って迷惑な話であろう。

今後、ラモスがもっとも輝けるポジションで活躍できることを願うばかりである。
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今朝のオリンピアコス戦。
マドリーは貴重な勝ち点3をもぎ取りました。
それはそれで良いのですが、試合は凡戦で、あれだけのメンツを揃えたのにそれですかい!?という感じでした。

ロングパスを多用した単調な展開。
中盤は使われる事無く、消極的な横パス、もしくは気の抜けたロングボールが飛びかっていました。
ボールは、地上よりも空を飛んでいる時間が長かったのではないかと思うほどでした。

あれが洗練されれば、イングランドスタイルになるのでしょうが、それでマドリーが強くなったとしても、私は満足しないような気がします。

それに、をわざわざ犠牲を払ってまであれだけのタレント並べたのは、そんなことをやるためではないはず。
彼らのイマジネーションを活かした、スペクタクルなサッカーをやるはずじゃないのかな。

だいたい、チームの中で一番トラップが不得手で、判断の遅いベッカムに、攻撃の組み立てをやらせること自体違うような気がする。
ただでさえ、鈍足で動かない人たちの集まりなのに、司令が出るのも遅かったら、カメにも抜かれそうだよね。
ベッカム中心のチームについては、是非よりも好みだと思うけど、私は好きではないですね。

私が見たいのは、中盤でパスをつなぎ、狭いスペースにパスを通してゴールを狙うスタイルだ。
相手の虚を突くそのサッカーに必要なのは、早い判断と広い視野。

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ロビーニョも、パティスタも、それがあるからマドリーに来たのではないのかな。
早く彼らが活きるサッカーが見たいなぁ。

勝てば官軍というけれど、私は、マドリーはマドリディスタが見たいものを見せるべきで、勝てばなんでもいいというわけではないと思う。
勝手な論理だけど、クラブはファンあってこそなのだから、ファンは自分の見たいものを求めても、良いのではないかな。

この流れが断ち切れることを祈るばかりですね。
これは、蹴球生活 football lifeの実験的ブログで、単にFC2ブログがどんなものかを試してみたいがために作ったものです(アホですね…)。
ちなみに本家では、レアル・マドリッド、フランス代表を中心にニュースやコラム、試合観戦記などをつづっています。

こちらは主に、本家の記事を掲載することになるかと思いますが、それではオリジナリティがないので、たまには本家では書きにくいサッカーネタをこちらに書いていこうかと思います。

極私的な事情で恐縮ですが、これから忙しくなるって言うのに、何してんダヨ!って自分に突っ込みを入れたくなりますが、とりあえずやってみようと思います。
もしかするとこちらのブログは、短いお付き合いになるかもしれませんがよろしくお願いします。

とりあえず今日は、本日行われるマドリーのチャンピオンズリーグの試合のお話を。


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今日はパブロ・ガルシア(左写真、右・MF・ウルグアイ代表)とグティ(MF・スペイン代表)のドプレピボーテ(ダブルボランチ)で行くようですね。
これは、中盤で短いパスを繋いで攻撃を作る、スペインスタイルに最適な組み合わせです。
ボール回収役のパブロ・ガルシアに、パス出しのグティ。
攻撃と守備を分担し、特化することにより、それぞれの持ち味を最大限に引き出します。

先日のアラベス戦は、ガルシアにバティスタ(MF・ブラジル代表)という、前に飛び出す攻撃型の選手との組み合わせでしたが、今回は中盤で優雅に攻撃を組み立てるスタイルが見られそうです。
本音を言えば、グティは左サイド(前から2列目)に出して、ガルシア-グラベセン(MF・デンマーク代表)の組み合わせにしてもらいたいところですが、ルシェンブルゴ監督はグティ-ガルシアがお気に入りのようなので、渋々見守ろうと思います。

とりあえず、今夜は必勝ですね。
先週、最終節を迎えたリーガ・エスパニョーラ。
3位に終わったビジャレアルは、見事に初のチャンピオンズリーグの出場権を獲得した。
そして、この大躍進の立役者は、チームの「王様」リケルメ。

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ファン・ロマン・リケルメ(左写真)は、アルゼンチン出身。1978年6月24日生まれの、現在26歳。所属はバルセロナだが、今季はビジャレアルへレンタル移籍をしている。
ポジションは攻撃的MFで、ゲームを作るタイプの選手である。

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リケルメは、抜群のテクニックと、視野の広さにより、中盤からゴールまでの攻撃を演出する。
ボールをキープし、前線にためを作る。
周りの選手を使いこなす才能に長け、前線で仲間が攻め上がるのを見計らって、相手の息の根を止めるスルーパスを送る。
その姿は、さながらピッチ上の魔法使いのようである。

2004年アテネオリンピックの得点王である、カルロス・テベス(FW・アルゼンチン代表、コリンチャンス)がマラドーナの系譜と言われるように、リケルメも、アルゼンチンの偉大なる先達の流れを汲む選手といえる。
優れたテクニックによりボールをキープし、前線でゲームメイクをするリケルメは、かつてアルゼンチン代表の中枢として活躍した、アリエル・オルテガ(MF)の姿と重なる。
すなわち、リケルメは、アルゼンチンにおける魔法使いの系譜を受け継ぐ者であると言えるだろう。

98年W杯でアルゼンチン代表を率いたパサレラ監督は、類い稀なタレントであるオルテガ(MF・元アルゼンチン代表)を中心にチームを作った。
周りの選手はオルテガを生かし、オルテガのために働いた。

しかし、このように突出した個に頼るサッカーは、脆かった。
アルゼンチンは悲願の優勝を達成するどころか、調子の上がらないオルテガと共に沈んだ。

そして、その後のアルゼンチン代表監督は、この苦い記憶が忘れがたかったのか、この魔法使いの系譜を汲むリケルメを召集しようとはしなかった。

また、リケルメが素晴らしい才能を持ちながら代表に召集されなかったのには、別の理由もあるようだ。

攻守の切り替えが速く、スピードが要求される伝統的アルゼンチンサッカーにおいて、前線でゆっくりボールをキープし、ためを作るタイプのリケルメは、扱いづらいのだという。

しかし、いずれの理由も、代表でのリケルメの必要性を否定する理由にはならないだろう。
まず、オルテガと重なる事については、そもそも、パサレラがオルテガを絶対的な存在にしてしまったという、監督の方針が敗因であり、このタイプの選手がチームに相応しくないというわけではない。
それに、当時のオルテガと違い、バルサで挫折を味わったリケルメは、強烈な個性を持ちながらも、他者との共存を図る柔軟性を持っていると思われるため、彼の調子の浮沈により、チームが振り回されることもないと考えられる。

また、伝統的アルゼンチンサッカーにそぐわないということについても、速攻とリケルメの遅攻を組み合わせることで、むしろ多様な攻撃を展開できると考えられるため、妥当な根拠とは言えないと思われる。
実際、ペケルマン現監督は、リケルメを召集し、リケルメの個性とチームを共存させることに成功している。
リケルメは、オルテガの呪縛から逃れ、新たなる魔法使いの系譜を作ることが出来たのだ。

優れたテクニックと、独特のゲームメイクから受ける印象と違い、素顔のリケルメは、取材を制限するほどシャイで感情を表に出すことが苦手なのだという。
多くを語らないリケルメは、記者に良い印象を持たれないことが多く、誤解を解くのに苦労しているのだそうだ。

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あの、両手を耳に当てるゴール後のパフォーマンスは、普段口数の少ないリケルメが感情を表に出す、数少ない瞬間でもある。
あのパフォーマンスは、リケルメの娘の大好きなトッポジージョというキャラクターを真似したもので、始めはゴールを娘に捧げる意味を持っていたそうだ。
今では観客とゴールの喜びを分かち合うパフォーマンスとして、日本代表の高原も真似するほど、世界中で浸透している。

代表では軌道に乗ってきたリケルメも、クラブについては、未だ先行きが不透明だ。
しかし、どこへ行こうとも、リケルメはまた、「王様」として、チームを導いてくれるだろう。
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